欅句会 2013.12 ― 2013/12/03
今月の兼題は正月の挨拶句と山眠る。師走に入って直ぐ正月の挨拶とは中々その気分に成れないが、そろそろ年賀状も刷らなくてはいけない。謹賀新年の後、どう続けるか悩んだ末
気が付けば 古希となりしか 初明り
今年、古希となった先生に採って頂いた。この気持ち、古希の人しか解んねぇかな。年賀状に載せる句はこれで決まり。
私が頂いた正月の挨拶句は3句。一つはMTNさんの去年今年。去年今年の句は多かったけど、去年も今年もこんな気分で過ごせたら幸せだろうなと思い、私だけでしたが頂きました。
次は、初日の出の大山。写俳にするならKDHさんのこの句でしょう。
三つ目はNYNさんの食卓の句。箸の数が良い。先生も採った!
山眠る 冬山を見て山眠ると感じた事はまだ無い。悩んでいたら何故か、山中鹿介が飯梨川の畔で三日月を見て祈ったと言われる景色を思い出して
山眠る 飯梨川に 鎌の月
IOTさんが山中鹿介を思ったか否かは判らないが、採って頂いた。
私が頂いた山眠るはYDNさんの一人の句。今日投句された句の中で字数が一番短かったのが良い。
自由題では今京都では紅葉真っ盛りのニュースを聞き、京都に住んでいた頃を思い出し、場所により異なる薄紅葉、濃紅葉、散紅葉の三つを何とか一つの句に入れてみようと冒険して
嵯峨薄く 三尾濃く愛宕 散紅葉
京都に住んだ事のある人が採るかなと思ってたら、UFOさんに採って頂いた。
後の二句も冒険して、七文字と九文字の季語を使って挑戦してみたが駄目でした。
私が頂いた自由題はDTTさんの箒星。消えた箒星、正に今しか詠めぬニュースの句。頂かなかったが、初競の句は如何にもDTTの句でした。
後の2句は両方とも空家と紅葉の対比が良く、OTAさんとHSAさんの句でした。
京羅木山 ― 2013/12/05
親父の蔵書 ― 2013/12/10
親父が亡くなって35年以上経つがその間、蔵書の処分に頭を悩ませていた。蔵書のほとんどは古代史に関るもので、市の図書館が増築されたので、蔵書のスペースも増えたと思い寄贈を申し入れたが、門前払いに近かった。市内の古書店に持って行っても古紙として処分されるだけ。駄目元で考古学の某教授に下記の写真を見せた。
以外にも欲しい本があるということで先日、取りに来てもらった。半分でも持って行って貰えれば万々歳と思っていたのに、写真のほぼ全てと更にこの半分程度の図書を引き取ってもらった。私にとっては猫に小判でしたが、先生は掘り出し物を掘り当てた様に喜んで頂けました。私も父の蔵書を活用して頂ける方に出会えて、父に顔向け出来ます。
お礼として掘り出し物の球磨焼酎を頂きました。絶版となった幻の焼酎だそうです。
容器は先生が発掘に携わった免田式土器を模したもの。こりゃおいそれと開ける訳にはいかない。暫くは仏壇に供えて置きます。
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