欅句会 2020.082020/08/04

 今年の2月以来、半年ぶりに本の学校で欅句会の開催である。出来る限りの新型コロナウィルスの感染防止を施し開催に漕ぎ着けたて頂けた世話役さんに感謝感謝です。
 今月の兼題は風鈴と涼し。はて困った。風鈴の記憶は30年以上無い。しかも、思い出は台風の時、隣家の風鈴がうるさくて眠れなかった事くらいだ。どうしようと思ってたら、中国地方のニュースで、岡山市の路面電車に風鈴電車を走らせたというのがあった。そこで、

       短冊を 揺らす風鈴 電車かな

と詠んで、投句してみた所、一人の方に採って頂けました。

 涼しは十年ぶり二度目の兼題である。その時はまだ、俳句を始めて一年足らずであったため、初心者では無かった方に」選評で「皆さん、ありきたりの発想しか出来ないのですか」言われ、クソーと思った覚えがある。思い返せば、それが上達のきっかけになったのかもしれません。十年前のリベンジの一句は

       寝転びて 波音涼し 松林

と詠んで、投句して見ましたが、一点止まりでした。私は今回五句も涼しを頂きました。
 MYJさんの病名の句。私は去年の今頃、病名を打明けて入院した幼馴染の事を思い出しましたが、皆さんそれぞれの思いがあり7点の高得点。しかも、本日の五句の一句に選ばれました。
 GURさんの蕎麦処。如何にも松江の老舗蕎麦店の雰囲気が感じられ、先生の選にもなりました。
 IOTさんの少年棋聖の句は時事俳句ではありますが、私以外に三人の方も採られました。 
 YSTさんの午睡は実家の廊下で花茣蓙を敷いて寝たのを思い出しました。昔はそれが出来るほど熱くは無かったのかな。
 SENさんの句座凉しは冒頭の言葉通り世話役さんへの謝辞の句で、それを句にしてくれた方に感謝を込めて頂きました。

 当期雑詠で詠んだのは

       季語と知り 句会の前に 鮨屋かな


 先月の句会の前、何か面白い季題は無いかと歳時記を見てたら、7月に鮓があった。えっ、鮓って季語。しかも、夏!どうして?じゃあ、今日のお昼は回転寿司だとし、行った時に浮かんだ句です。写真の手前は〆鯖、むこうはシマアジです。絶対、私の句だと確信した方が採ってくれました。

       整列し 汗と涙と 校歌かな

 今年は新型コロナウィルスの感染防止のため、夏の甲子園が中止となりましたが、その予選は各県独自の大会として開催されました。優勝しても甲子園には行けないが、全力でプレイし、負ければ悔し涙で泣き崩れ、それでも整列し相手校の校歌を聞かねばなtらない。その光景は何時もの夏と変わらない。先生だけは採ってくれると思ってましたが、その通りでした。

       ダークスーツ 脱ぎて青シャツ 梅雨明くる

 今年の梅雨は長かった。7月の末日になってやっと梅雨明け宣言。もうほとんど着る事の無くなった梅雨のダークスーツ。明日からはカッターシャツで出勤できる気分を思い出しまし、一人の方に採って頂きました。

 何と、今日は五句全て一点止まり。これも中々珍しい。

 七句選句の内、五句兼題の涼しで頂きましたので、当期雑詠で頂いたのは次の二句。
 SNIさんの白靴は私は一生履く機会はないだろうが、履いて出かける時の気分を想像してみました。白靴ではないけど、先日亡くなった弘田三枝子さんの「子供ぢやないの」の気分でしょうか。先生は絶対採るなと思ってましたが、本日の五句とは。
 先生の花合歓の句は何か汀子先生か廣太郎先生の句に在りそうな句だな。誰の句かなと思ってたら先生の句でした。そんな句を採ってしまうとは、私もホトトギス影響が染みてるという事か。




夏野2020/07/28

 今朝の日本海俳壇に下記の句が入選しました。

       遠藤裕子選       テンガロン ハットの駆くる 大夏野

 7月の欅句会の兼題の句です。一月前に出来た時は、良い句が出来たと思ったのですが、今見直すと季題のイメージで作っただけの句だなと思えてしまいます。しかし、公民館の句会の先生は「嘘の様な本当の話を句にしても誰も採ってくれないが、本当の様な嘘の話は採って貰える。」と言われる。見た事も無い実景を句にして、皆にスルーされるのも辛い。その辺の匙加減が難しい所です。

 


七変化2020/07/14

 今朝の日本海俳壇に下記の句が入選しました。

       野田哲夫選       見る度に ドレス異なる 七変化
 

 七変化は俳句では紫陽花の異名であるが、他にはランタナと言う中南米原産の小低木にもこの名が付いているらしい。俳句をする前は、七変化と聞けば小泉今日子の「ヤマトナデシコ七変化」と答えたであろう。そんなイメージで作った句ですが、まさか投句した三句の中からこの句が選ばれるとは思いませんでした。しかも、上位入選です。そこが俳句の面白いところでしょうか?

薔薇2020/07/10

 句友より今朝の朝日新聞のとっとり俳壇に小生の句が入選してると連絡がありました。

       石山ヨシエ選       大山と 薔薇見て育つ 駿馬かな       釋 朗然


 掲句は5月31日の日本ダービーで大山ヒルズの育成馬のコントレイルが優勝し、皐月賞に続きG1二冠となったのを祝って詠んだ句です。写真は7年前大山ヒルズのキズナが日本ダービーに優勝した年に見学させて頂いた時に撮ったものです。大山ヒルズはオーナーが薔薇が好きで、敷地の至る所に薔薇が植えられ、その数はとっとり花回廊を凌ぐと聞きました。
 とっとり俳壇にはこれで4回連続の入選で、今年5度目で、通算30回目の入選となりました。とっとり俳壇は月2回で一回につき5~7句しか採って頂けないので、通算百句は後十年はかかりそうです。

欅句会 2020.072020/07/07

 欅句会が再開です。実に2月以来5ヶ月ぶり。但し、会場の本の学校はまだ、10人以上の集会を認めていないので、国道を隔てた向うの産業体育館の研修室を借りてです。入口にアルコール消毒液。窓と戸は開けっ放し。マスク着用。ここまでは一般的なコロナ対策ですが、句会では皆さんの投句を回覧して選句します。その回覧する紙を皆が手で触れる事になるので、接触感染防止のため、予め郵送で投句し、それを幹事さんがランダムに配置して一覧表を作成し、それを見ながら選句する方法を採られました。何時もなら清記用紙に7句程度が書かれており、その中で2~3句ピックアップして、次に回してのですが、いっぺんに百句近い句を見せつけられると、選句に戸惑ってしまい、見逃した句が何句もあってしまいました。

 月の第一火曜日が欅句会で、第一水曜日が公民館の句会なので、普段は欅句会の方が先なのですが、今回は1日が水曜日だったので、逆となってしまいました。公民館の句会は10句投句なので、そこで成績の良かった5句を欅句会に投句して見ました。先ず、今月の兼題の鮎。

       鮎の骨 抜きて差し出す 若女将

 魚の食べ方は上手い方だと思っているのですが、川魚は食べ慣れないので、もたもたしてると仲居さんが「こうするのよ」と言って、あっという間に骨を引き抜いてしまった。それを思い出し句にしたものです。鮎の句はもう一句あったのですが、此方は何方にも採って頂けませんでした。

 今月のもう一つの兼題は夏野。

       テンガロン ハツトの駆くる 大夏野

 私の出句の中で一番点が入ると思ってたのですが、豈量(アニハラ)ず初参加の肩に採って頂けただけ。4ヶ月のブランクで、感が鈍ったか。

 当期雑詠で採って頂いたのは2句

       葉隠れに ここだ生りたる 実梅かな

 6月の末辺りに梅が実るのだが、表から見えるのは数個である。実際に採り始めると葉の陰に隠れてたのが見つかり始め、予想だにしない大漁だった記憶がある。実際に採って見た人でなければ分からない句でしょうね。言い方は悪いけど、在郷(ザイゴ)の方に採って頂きました。

       薫風や 窓全開の ローカル線

 最近の電車はエアコンを利かすため、窓が少ししか開かないが、コロナ対策のため少しでも開けて走っている。この辺を走ってる車両なら、全開にして走れるのになと思いながら、詠んだ句です。3人の方に採って頂きましたけど、実はこの句は6月の公民館の句会に出した句です。何故かと言うと、本来、出すはずの句は今日の日本海俳壇に掲載される可能性が高いと判断したからです。その句は、後程、追記で。

出句は5句ですが、選句は7句です。私が頂いたのは
 GRIさんの夏野。久、行ってない夏野に出かけ匂いを嗅いでみたくなる様な一句。流石、画家の句ですね。
 MTSさんの鮎は絵の鮎なので季題とならないかも知れないが、毎月季節に合った掛け軸を床の間に架ける身には季節を感じざるおえません。
 URIさんの鮎は神頼みの釣り師の気持ちが感じられます.
 MTSさんの鮎料理。頂く箸は杉と来た。確か、京都の高級料亭では吉野杉の箸を使うと聞いた覚えがある。美味しさが増す様な一句。
 NGTさんの蛍は一読して最初に思うのはアニメの火垂るの墓。上五に塹壕と来た。ならば、戦場になった所か。じゃあ沖縄だな。そうか、6月は沖縄の慰霊の日がある。と謎解きの様に昨句の情景が浮かんできます。本日の特選句に依存なしです。
 UFOさん麦酒。下戸と来たからIOTさん句かと思ったが、名乗りを聞いてびっくり。しかし、直ぐになるほどと納得しました。
 SNIさんの実梅は中七が違うだけで上五と下五は私の実梅と全く同じ。未練を残す表現でこちらの方が上でしょうね。

 今回、頂いたのは7点で悪くはないのですが、17ヶ月ぶりに先生の選に一句も入らなかったのが無念。公民館の句会は5月を除いて休みは無かったので、自然と句風が中村先生好みから、由木先生好みになってたのかも知れ無い。

追記:今朝の日本海俳壇に下記の句が入選しました。

       椋木誠一朗選       法螺貝の 響く参道 山法師
 

 特選句にはならなかったけど、久し振りの上位入選でした。予想通り、欅句会に出さなくて良かった。