God Save The Queen2022/09/09

 日本時間今朝未明イギリスのエリザベス女王が亡くなった。
 私がエリザベス女王の存在を知ったのは確か小学校2年生の頃、映画で見た戴冠式の記録映画だと思います。生まれて初めて見る総天然色の映画。バックに流れていたのはエルガーの威風堂々。それ以来、聴く事は無かったが、曲名を知ったのは高校の時、聴いたクラシックのレコード。聴いた途端に、脳裏に戴冠式の映像がありありと蘇って参りました。中学に入って英語の塾で教わったのはイギリスの国歌の歌詞。当時の英語はあくまで英語であって米語では無かった。その歌詞が God Save The King に替わる。私の人生のほとんどをイギリスの元首で在られた女王陛下に遥か末席から哀悼の意を捧げます。
 同じ様な思い出は大学に入ってから渋谷の名画座で観た「風と共に去りぬ」。主演のビビアンリーを見た瞬間、4才の時観た映画「哀愁」の主人公だと分かりました。それまで、映画の題名も主人公の名前も知らなかったのですが、私にとって「哀愁」は4才の時の感動を18才まで残すほどの名作だったのです。 


花火2022/09/13

 今朝の日本海俳壇に下記の句が入選してました。

       椋誠一朗選       花火消え 夜空に残る 七つ星

 例年、米子の花火大会は7月の末日前後の日曜日なのですが、今年はコロナ禍での調整のせいか、8月の下旬に行われた。花火の打ち上げ位置と私の見る場所は同じなのですが、打ち上げ花火が消えた後、見慣れた星座が現れるのに気付き詠んだ一句です。今迄、気付かなかったのか、20日近くの間に星座の位置がかわったのか、どうなんでしょうか?


生身魂2022/09/20

 今朝の日本海俳壇に下記の句が一年半ぶりに一席で入選してました。

       佐藤夫雨子選       面会は スマホの画面 生身魂

 生身魂(イキミタマ)とは歳時記には「盆は先祖の霊をまつる行事だが、生きている霊にも仕えるという考えから盆の間には父母、目上の人、親方なの長命を祈ってその生御霊をもてなし、祝い物を送ったりする風習があり、生盆ともいった。またこのもてなしを受ける人自身や祝い物をも生身魂と呼ぶようになった。」とある。
 佐藤夫雨子先生の選評は「現近のコロナ禍の影響は、一般患者の入院、高齢者の施設入所にもおよび、一端入院入所すれば家族との面会も難しく、友人等は面会できない状態である。仕方がないから、電話もしくはスマホ利用の外には用件の伝達も困難である。季語の斡旋がうまい。」とありました。
 掲句は昨年、詠んだ句で、義母の一年忌に採って頂いたとは、義母より粗供養を頂いたように思えます。


白鳳の里彼岸祭2022/09/26

 句仲間より、白鳳の里彼岸祭の俳句・フォット俳句コンテストに今年も応募しませんかと言ってきたので、今日は彼岸明けですが、祭の期間には石馬も公開しているらしいので、出かけて見ました。

白鷗の里彼岸祭

 上淀廃寺址と彼岸花の組み合わせは2年前のコンテストで詠んだしなぁ。


 毎年秋ここに来ると黒揚羽の多さに驚かされるが、蝶は春の季語。秋の蝶と詠めば彼岸花は入れられない。どうしたものやら。


 曼殊沙華に絞るか、それとも


 白の曼殊沙華で詠むか、とりあえず写真だけは採っておこう。先週のプレバトで夏井いつき先生は「フォト俳句は写真と俳句の1+1ではなく相乗効果もたらすものでないとダメだ」と言っていた。難しい!


 石馬を見せてもらおうと思って係の人に尋ねたら公開は昨日までのこと。残念がったら、白鳳の里展示館に行って見たいと言えば、昨日の今日なので観させてくれるかもと言われた。
 お願いして見たら、若い娘さんの学芸員さんが案内してくれました。場所は上淀廃寺址手前の天神垣神社。


 公開日では無いので収蔵庫は閉じられてますが、開けて頂きました。


 始めて見る生の石馬です。私が中学三年の時、国の重要文化財に指定され、地元では話題のニュースとなりましたが、当時は交通の便が悪く、見に行く事は叶いませんでした。


 石馬を見を終わった後、学芸員さんにお礼を言ってから、神社に立ち寄ってみました。賽銭箱の上に後光を浴びて何やら鎮座してます。


 どうも、藁で作った龍の頭の様です。祭で使われたのかな。


 拝殿の正面にある建物の後ろの山は古墳で石室が露頭してました。これは石馬が出土した石馬谷古墳ではない様ですが、見やすい場所にあるので、もっと整備して宣伝したら良いのにと思いました。


秋の船通山 亀石コース2022/09/30

 今年の9月は天候不順が続き、たまに晴れは30℃越えの真夏日で一座も登らずに終るかと思ったら、末日は絶好の秋晴の予報。急遽山登りに出かけました。選んだのは船通山。今回で8度目の登頂となります。コースはまだ、一度しか登ってない亀石コース。登山記録はYAMAPの下記のページの活動記録を参照にして貰って、ここでは秋の野花と山頂からの展望をお楽しみください。
https://yamap.com/activities/19887474

 とざんぐちを過ぎて直ぐ沢沿いに白く輝く花が見えて来ました。最初はシシウドではないかと思いまいましたが、帰路、検索した結果、同じせり科のしらねせんきゅう(白根川弓)の様です。


 登山道を登って行くと見慣れた秋の野花が姿を見せ始めました。名前を直ぐに思い出せるか復習している感じです。青色の恐竜の様な、シソ科のあきちょうじ(秋丁子、秋丁字) 


 黄色のゴールドバスターズに出てきそうな シソ科のきばなあきぎり(黄花秋桐)


 白いので何かと思ったら、タデ科のみぞそば(溝蕎麦)


 そうこうするうちに、登りが終わり、ほぼ、等高線上に進む横道に出ます。鉋流しの遺構だそうですが、一息付けます。その途中こんな滝に出合えます。鳥上滝コースの滝よりこちらの方が見応えがあります。


 船通山山頂は春の片栗の花が有名ですが、ナデシコ科のかわらなでしこ(河原撫子) を見かけるだけ。
 

 秋の山頂は何と言っても展望の素晴らしさです。北東方向には大山から蒜山三座までの峰々。


 東には船通山と同じく片栗で有名な毛無山を始め奥日野の山々。


 南には三百名山の道後山を始め伯耆備後の国境の山々。


 南西には三百名山の吾妻山を始め出雲備後の国境の山々。


 そして、真西には大山と並ぶ国引き神話の三瓶山が鎮座しています。


 北には隠岐の島が横たわって居るはずなのですが、今日はカメラに捉える事は出来ませんでした。