欅句会 2020.092020/09/01

 今月も三密を避けての句会で投句は一週間前に世話役さんにメールで完了。清記はランダムに5枚の用紙に纏められ一覧にして当日配られて選句です。兼題は流燈とカンナ。流燈は30年前祖母の初盆に行っただけなので、光景が思い浮かばない。それでも何とか纏めては見ましたが、やはり、人様に採って頂ける句にはならなかった様です。私が頂いたのはTAKさんの抑留されて無くなった方に思いを寄せる句です。
 カンナは最近、見た記憶がないないが、原色の色合いより、二十歳前後の頃の姉の姿を思い出し

       派手好きの 姉の墓前や カンナ燃ゆ

 何とこの句が久々に本日の五句に選ばれました。選評で先生が姉に在った時の思い出を語られた事から、会が終わった後の雑談で暫く盛り上がりました。私が頂いたカンナのくはSENさんの部活の思い出を詠んだ一句。SENさんの男ぽい一面はこんなとこから育まれたのでしょうか。

 当期雑詠で採って頂いたのは、前回、暫く前から句会は不在投句ながら投句を続けられてる方が話題になったのを思い出し

       白寿超へ 投句忘れぬ 生身魂

 私も長生きをするならば、かくありたいと詠み、三人の方に採って頂きました。後の二句は一寸、冒険して見ましたが、受け入れて貰えなかった様です。別の句会で字句を替えて出してみますが、どうなることやらお楽しみ。当期雑詠で頂いたのは
 TAKさんの夏の潮。DTTさんの句とばかり思ってましたが、女性の句とは意外でした。
 KKTさんの硯は汀線という表現がなるほどと思わせました。
 SNIさんの扇風機はこの所の熱帯夜で毎夜、体験する事を感情を出さずに詠まれているのが良い。
 YWHさんの白靴を頂きましたが、改めて読むと、看護婦さんは年中白靴で季節感は無いか。
 IOTさんの蜻蛉とりを頂きましたが、夏休みになっても最近、見かけなくなりました。夏休みの風物詩だった昆虫採集は死語になりつつあるのかな。

追記:今朝の日本海俳壇に下記の句が入選しました。

       椋木誠一朗選       大橋を 半分濡らし 白雨去る

 2年前の句ですが、3年連続投稿し、やっと採って頂けました。しかも、割と高位置で。やはり、自分で良い句だと思っているのは、捨てずにおいて正解でした。


海鷂魚2020/09/04

何と、我が家の前の承水路にエイが泳いでました。写真に撮りましたが判りますか?水温が高くなっているのは分かるけど、塩分濃度もかなり高くなっているのかも知れません。所で、エイを漢字で書くとどんな字かご存じですか?何故か2音なのに3文字で海鷂魚と書きます。初めて音より字数の多い言葉を知りました。

海鷂魚

ここで、駄句一句。

   海鷂魚泳ぐ 城下の川や 秋暑し         

ナラ枯2020/09/10

 ようやく、涼しくなって来たので、久し振りに鍵掛峠までドライブ。大山寺橋まで来ると、何故かエアコンから温風が。え、と思ったら外気温は21℃。エアコンを切って窓全開にして大山環状道路を走って鍵掛峠へ。


 しかし、周りの景色を見ると悲しくなります。笛吹山の斜面に点々と紅葉ではなく枯葉の木々が


 更に南南東の稜線を見ると一面に枯葉の木が広がってます。


 最近、松枯れが目立たなくなって来たなと思ったら、今度はナラ枯ですか?原因は温暖化?それとも梅雨の長雨?

生身魂2020/09/15

 今朝の日本海俳壇に下記の句が半年ぶりに二席で入選しました。

       佐藤夫雨子選       白寿超え 投句忘れぬ 生身魂

 以前、9月15日は敬老の日でしたが、その日の選者が佐藤先生なので、この句を投句しました。実際、小生の所属する句会には数え99歳のレジェンドが居られ、欠席投句ながら毎回欠かさず参加されてる方が居られます。その方は過って母と飯田龍太先生の句誌雲母に投句し合った仲です。その方だけでなく、佐藤夫雨子先生にも百歳を超えてなお、俳句を続けて頂きたいものです。
 佐藤夫雨子の句評にはこうありました。『白寿とは100の1をとる99歳。長寿社会となった今日、この句にあるように100歳を迎える方がなお投句を続けておられること、心強い限りである。私も92歳。引っ張ていたきたい。幸せである。』


前方後円墳発掘調査現地説明会2020/09/19

 淀江の産業廃棄物処分場予定地で前方後円墳が見つかり、発掘調査現地説明会が開かれたので行ってまいりました。


 竹藪が撤去され、綺麗に後円部の形が分かるようになってます。


 前方後円墳は上空からでないと中々分かりませんが、前方部と後円部の境のくびれ部がある事で前方後円墳と判断できます。


 この古墳は前方部も石室があり、後円部の石室より新しい造りだそうです。石室の床には玉石が敷き詰められてます。石室の天井などの上部は盗掘の時に取り外され、撤去されたものと思われます。


 前方部と後円部の境に土器の破片が散乱してます。ここで、祭祀を行った後、祭祀に使った道具を粉々にして埋めたものではないかと思われます。


 後円部の石室。盗掘のため床の玉石も剥がしたものと思われ、ここには玉石も残ってません。


 今回見つかった土器の一部。更に発掘が進めば、土器を繋ぎ合わせて元の形が復元できるかもしれません。


 更なる発掘に乞うご期待です。