出雲神社巡り2018/05/01

 息子は寺社巡りを趣味としているので、出雲国神仏霊場20社寺の内、最も西に位置する神社を案内しました。先ずは第一番、出雲大社です。私も平成になってからは初めての参拝ですので、正面の参道から参る事にしました。


 平成の大遷宮の工事はまだ完了してませんが、拝殿と本殿は完全に終わってますので、参拝には差障りありません。


 修復を終えた御本殿の屋根の色も年数が経ち、色が落ち着いて、良い感じになっていました。


 続いて、がらりと雰囲気の異なる第二十番日御碕神社。県道29号線を走っていると、100m先眼下日御碕神社遠景の看板があります。そこで見えるのがこの景色。まるで竜宮城と思わせる景色です。

日御碕神社遠望

 山陰では珍しい朱塗の社殿です。社殿は日光東照宮建立の翌年、幕府直轄工事で造られたとあって権現造りの社殿は出雲の地で異彩を放っています。


 日沈宮の祭神は天照大御神。


 神の宮の祭神は素戔嗚尊。まるで出雲大社の背後より二つの天津神で大国主命を牽制している様に思えます。


 日御碕神社の裏手は直ぐ海でウミネコの島、経島があります。


 第十九番は長田神社。出雲国神仏霊場20社寺される前は存在を知らなかった神社ですが、行ってみました。長い緩やかな石段の参道を登り切った先に神門がありました。


 拝殿は比較的新しい建物の様ですが、大きな神明造風の拝殿に圧倒されます。


 本殿は大社造り。祭神は国引きの神、八束水臣野命(ヤツカミズオミツヌノミコト)で境内で綱引き大会が行われるらしく、拝殿の傍らに綱が置いてありました。


 帰路、時間があったので揖夜神社に立ち寄る事にしました。松江に通勤している頃、ラッシュ時の迂回にこの前を度々通っていましたが、一度も立寄った事はありませんでした。境内に入ってみてビックリです。


 本殿は拝殿の後ろの一段と高い石垣の上の塀に囲まれた中にありますが、横から入ると


 中に更に塀に囲まれた大社造りの本殿が姿を現します。祭神は伊弉冉尊(イザナミノミコト)


 神社の裏山の背後に黄泉の国に通じると言われる黄泉比良坂(ヨモツヒラサカ)があります。

五月の清水寺2018/05/03

 息子が厄払いのお札を直接返納したいというので、清水寺にお参りしました。五月の清水寺に行くなんて何十年ぶりなんだろう。然も、午後3時過ぎの参拝なんて初めてだと思う。


 何時も午前の光で見慣れた不動明王も午後の光では表情が異なって見えます。


 五月の連休中は御本尊の十一面観音菩薩の御開帳があり、柳潅頂厄災除之符を買うと本堂の中に入れて、清水の水に浸した柳でお祓いを受けた後、見せて頂けました。

五月の清水寺

 毘沙門堂も空いているかなと思ったら、こちらは決まった日日だけの様でした。


 三重塔の下まで登ると杉の木に絡む藤が綺麗でした。


 清水のお稲荷さんの鳥居のトンネル。短いですが絵になります。


 本殿の前に座る狐像。何か面白い。


 その奥に清水寺の正門、仁王門があります。車社会になってからはこちらから訪れる道が無く、裏門状態になってしまいました。


 しかし、こちらから入ると、三重塔のほぼ全景が見られますが、知る人ぞ知るの絶景スポットとなってしまいました。


欅句会 2018.052018/05/08

 今月のの欅句会は大山寺周辺で吟行。五月にここで吟行を行うのはこれで5回目。同じ場所で同じ季節の光景を詠む。凡人の小生はネタが尽きかけているが、先生にとっては教え子の成長の具合を見る良い機会なのだろう。5句出句したうち点が入ったのは三句。

       新緑に 包まれ消ゆる 石畳


 最初中七を 「吸い込まれたる」 としたが、ネットで類想がないかと検索して見ると、一昨年のホトトギスに

       新緑に吸い込まれゆく主翼かな     稲畑廣太郎

 というのがあり直したのだが、やはり、先生を始めホトトギスを取っている方々には採って頂けませんでした。
 私はこの光景を先生の選にも入った 「水音の美し」 と詠まれたSNIさん句を頂きました。

 皆で金門に行き、北壁を望むのだが景色にみとれて句が出ない。金門の岩を見ると所々に赤くダイセンミツバツツジが咲いているのに気付き

       金門の 岩に根下す 躑躅かな 


 先生の他お二人の方に採って頂きました。しかも句敵に採ってもらえるとは、なお嬉し。

 参道に修験者姿の方が法螺貝を携えて上がって来ました。それを見て大山寺の歴史を振り返り

       僧兵の 足跡覆う 杉落葉 


 お二人の方に採って頂きましたが、修験者の後ろ姿を見て句敵の詠んだ句は面白く、先生の他に私を含め三人が頂きました。完敗です。その写真、撮っておけば良かった。

 お昼は山楽荘の精進山菜料理。この写真のほかに
 

 山菜の天婦羅と赤米の吸物が付きました。現役を離れて10年以上、胃が小さくなったのか、これで満腹。眠くなってしまいました。この後の句作りが辛い!


追記:今朝の日本海俳壇に下記の句が入選しました。

       遠藤裕子選     休耕の 田畑彩る チューリップ

 何と、裕子先生の選に入るのは丸一年ぶりです。この句は昨年の4月の句会の句ですが、これでこの時出句した5句の内4句が活字となりました。

大山元谷ハイキング 20182018/05/11

 20年以上続けてる我が家の春の恒例行事、元谷ハイキング。今年は家内の膝の調子が悪く、行けないと思っていましたが、行ける所まで行って見るというので、出かけました。

大山元谷ハイキング

 ハイキングと言っても、コースは大部分コンクリート舗装の治山工事道路です。


 家内の足に合わせてゆっくりと野花を探しながら登って行くと、見た事の無い花に出合いました。始めは稚児百合の蕾かと思ったのですが、何か違っているので写真に撮って調べてみる事にしました。
 帰宅後、調べてみると宝鐸草(ホウチャクソウ)の様です。


 芹のような葉に小さな白い花が。これも帰って調べてみると、仙洞草(セントウソウ)の様です。


 葉の形は似ててもこれは深山黄華鬘(ミヤマキケマン)


 今年は花の時期が早く、下の方は散ってしまってましたが、標高千米近くまで登ると咲いてました、大山三つ葉躑躅(ダイセンミツバツツジ)


 歩き始めて約1時間で元谷に到着です。更に堰堤を一つ越えた所で昼食です。何時もならここで最後のお花見弁当を楽しむのですが、終わってました。


 ガレ場にひっそりと咲いてた小さな花。これは分かりませんでしたが、深山旗竿(ミヤマハタザオ)ではないかと、連絡がありました。


 沢から見上げる両岸の斜面は新緑真っ盛り。森林浴、満喫のハイキングでした。


 帰路、白い花、満開の大きな木を見付けました。滑らかな木肌にオオカメノキの様な葉。小豆梨(アズキナシ)ではないかと思いますが、如何でしょうか?


追記:今朝、出かける前、句友より FB で朝日新聞のとっとり俳壇に私の句が入選してると連絡がありました。

     石山ヨシエ選     薩摩より 愛でて弘前 花疲     釋 朗然

 欅句会から他にKDHさんが先月の句会で出された句が一席で入選です。句会で頂いたのは私一人だったので、何でと思っていましたが、目に狂いはなかった (^-^)v

中国百名山 櫃ヶ山2018/05/15

 中国百名山、40座目に選んだのは休憩時間を入れないで自宅から、6時間以内で登って帰れる山、櫃ヶ山です。写真は登る前にグーグルのストリートヴィユーで山の全景の見える場所を探しておいて湯原インター入口の近くから撮影しました。

中国百名山 櫃ヶ山

 国道313号より林道に入り、登山道との合流点に車を置ける広場があるのでそこに車を置きます。これが判るのもストリートヴィユーのお蔭。たぶん、四合目辺りまで車で行けたと思います。そこから稜線までは、野花を楽しみながら木蔭の中を進みます。早速出合えたのはユキノシタ科の小額空木(コガクウツギ)。初めて出合えた花です。


 そして、シソ科の着綿(キセワタ)これも初めてです。


 更にせり科の大花独活(オオハナウド)。やはり、山陰側とは異なる花に出合えるのが嬉しい。そして、その花陰ではウスバアゲハが交尾の真っ最中。


 五合目からは展望が開けますが、木陰があまり無いのが辛い。


 登り始めて約1時間半で山頂(標高953.5m)に到着。ここで昼食ですが木蔭は全くありません。


 その分展望はほぼ360度。気温が高く霞んでますが大山も望めます。


 下山途中、天狗の森に迂回してみました。稜線の登山道とは趣が異なり、鬱蒼とした原始林に覆われてます。


 今日の登山の軌跡と標高図です。


追記:出かける前、今朝の日本海新聞を開いたら下記の句が入選してました。

       椋誠一朗選       ウエディング ドレスの如く 辛夷咲く


 今年は辛夷の当たり年で、高木の辛夷が真っ白な花に覆われた姿を見たら、家内が思わずお嫁さんみたいと言いました。