欅句会 2019.12 ― 2019/12/03
兼題は隼と切干。隼は見た覚えがない。ユーチューブで隼を検索すると大磯の海岸に塩を舐めに集まるアオバトの大群に隼が襲い掛かる映像があった。これを基に試しに一句作って、類想があるかとネットで検索するとあるわあるわ。こりゃいかん、実際に見るしかない。句会の鳥博士に訊いてみると、彦名干拓地に居るとの事。早速行ってみましたが、そう思って探すと、どれも見えてしまいます。それらしき姿もありましたが、確信できません。
バードウォッチングに坊主は無いでしょうが、そんな気持ちをしたためてみました。
居たと聞き 隼探す 干拓地
無様な句なので、誰も採る人は居ないと思ってたのに、同じユーチューブを見て作ったという人と、先生に採って頂きました。先生の評は実際に見に行って、作ろうという行為が句に表れていると。
私が頂いたのはGRIさんの隼の目を歌舞伎役者の見得を切った顔に見立てた一句。UFOさんの句もそれに近いものでしたが、具体的に詠まれたGRIさんの方を頂きました。そして、もう一句。鳥博士の我が面は鳥博士なら有り得ると思える事柄だと思い頂きました。
切干は製品になったものしか見た事が無い。実際に干してる景色は見た事が無いし、何処に行けば見られるのか分らない。選者によっては保存食を調理したものは季節感が無いので、季語と言えないという人も居る。しかし、私にはその手しかない。
書斎まで 届く匂ひや 切干煮
自分の部屋でテレビかパソコンを見てるとドアは閉めているのに、匂って来るのがこの匂いだ。先生の他、二人の方に採って頂きました。
私が頂いたのはNOTさんのよく食べるという句。この句を巡って切干の好きな人と嫌いな人が二手に分かれての言い合い。選評はこれが楽しい。そして、もう一句、先生の今は無き乾物屋。昔、元町通りに大きな乾物屋があったのを思い出しました。同じ郷愁を誘ったのか他に5人の方が採っておられました。
当期雑詠で採って頂いたのは
凩に 向ひ立ち漕ぐ 女高生
採って頂いたのは先生だけでしたが、選評で「女高生を詠ませたら朗然さんのもの」と言われ、皆で大笑い。前にSENさんに「女性を詠ませたら右に出るもの無し」と言われた事を思い出しました。
私が頂いた当期雑詠の句は3句。
MUJさんの短日は同期生の訃報を思い出し、これからも増えるだろうなと思いながら頂きました。
KKTさんの冬帽は男の句と思ったのに女性の句とは意外。それにしても女性の若気の至りとは?聞きそびれてしまった。
NGOさんのコート。絶対NGTさんの句だ。それにしても衣服を詠ませたら右に出るもの無しの表現力です。
追記:今朝の日本海俳壇に下記の句が入選しました。
佐藤夫雨子選 一斉に 沖へと動く 鴨の陣
これで、最低ラインとしていた日本海俳壇年間30句入選突破です。そして、句会の仲間と3週連続ダブル入選。残り後3週。このまま続けて、年を終えたいものです。
真東からの大山展望 ― 2019/12/09
真東からの大山展望写真を撮りたくて向かったのが倉吉市関金の亀井公園。関金温泉の裏山にあたる山です。
展望台の上に登れば、仏ヶ山から蒜山、そして大山まで一望です。
大山の写真をアップしてみましょう。真西から見る伯耆大山とは同じ山とは思えない山容です。
せっかく、関金温泉まで来たのだから、入らずには帰れまい。その前に関の地蔵さんにお参り。
地蔵院の目の前にあるのが共同浴場の関乃湯。源泉かけ流しの湯に入湯料200円で入れます。
時間帯が良かったのか、貸し切り状態で湯を楽しむことが出来ました。しかし、たぶん44℃くらいの熱い湯でしたので、長湯は出来ませんでした。朝湯には良いかもしれません。
脱衣所にこんなポスターが張ってありました。痛風に効く名湯の様です。
お昼はミシュランガイド京都・大阪+鳥取 2019 でミシュランプレートに選ばれた「うどんや わたしの道楽」。案内看板も無く、田圃の中にある民家。玄関の朱の暖簾だけが目印です。
最初に頼んだのは味を見ようと、ざるうどん 420円。えっと思うお値段。細うどんで讃岐好みには合わない柔らかさであろうが、美味い。あっという間に食べてしまいました。
そして、一番安い かけうどん 390円を注文。これも細うどん。ちょっと柔らかいので今度来たら少し硬めにしてもらおう。でも美味い。スープまで完食しそうでしたが、何とか半分だけ飲んで止めときました。
今度、鳥取県中部に来たら、お昼は すみれのラーメンか、ここのうどんで決まりだな!
短日 ― 2019/12/10
今朝の日本海俳壇に下記の句が入選しました。
遠藤裕子選 短日の 時を気にする 下山かな
晩秋、午後2時を過ぎると、日差しが夕暮れの色合いとなって来る。初めて登った山の場合、下山する時、日暮れまでには下りれるだろうかと不安になって来る。そんな気持ちをしたためました。これで今年の遠藤裕子選の入選は6句。6勝5敗で何とか勝ち越しです。それでも、一席という金星が取れたから良しと言うべきか。
壺瓶山 茶畑 ― 2019/12/13
雪の大山が綺麗だったので、お茶に使う水を汲みに出かけた帰りに壺瓶山に上がってみました。
ひょっとしてお茶の花が残ってるかもと淡い期待をしてたのですが、刈り取られたばかりの様でした。何とか僅かに残った花を見付け大山を背景に撮ってみました。来年は半月早く来てみよう。
ついでに、ここから見る大山をアップして見ました。
追記:帰ってからメールを開いてみると、句会の仲間より、朝日新聞のとっとり俳壇に下記の句が三席で入選してますとありました。
石川ヨシエ選 イマジンの曲流れ来し開戦日 釋 朗然
掲句は7年前の欅句会で投句した
開戦日真珠湾よりジョンレノン
を推敲し直したものです。 別の句会で辛口の批評で鳴る先生がある新人に「誰にも採ってもらえなっかったの句でも、自分自身良い句だと思う句は、取っておきなさい。何時か誰かに採って貰えるかもしれない」と言われたのを思い出し、投稿したかいがありました。そして、報せてくれた人と共に入選だったのが、更にハッピーでした。
安来市の独松山 ― 2019/12/16
今日の最低気温はこの冬一番の氷点下0.4℃。そして、最高気温は13.1℃の快晴の日和。ならば、今年最後の山飯を食べに行こうと安来市の独松山(ドクショウサン)へ。何故この山にしたかというと、大山の真西に位置する山であるから。
能義平野の南に位置し外見はなんの変哲もない山ですが、月山富田城のある山塊の最高峰です。
飯生(イナリ)町の独松霊園の駐車場に車を置き登山開始。登り始めて約40分で稜線上にある展望所に到着。そこからは大山と眼下に下吉田町の谷合が眺められます。
そこから15分で独松山の三角点(320.7m)に到着。
しかし、最高点は更に西へ100m行った所の鐘つき堂跡の325m。
ここは展望が利きませんが、木々の間に月山富田城の本丸を覗けます。
そこから東に引き返して向かったのは標高275mの高盛山。ここで、昼食です。
ここからは真東に大山。北壁も南壁も隠れて正に出雲富士。
北は能義平野を眼下に、中海を隔てて島根半島まで一望です。
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