欅句会 2019.07 ― 2019/07/02
今月の兼題は何と、8年前と全く同じの梅雨とさくらんぼ。8年前の梅雨の句は
仙人掌を出窓に飾る梅雨晴間
で、先生の選に入り、更に朝日新聞のとっとり俳壇で二宮先生の選にも入った。これを超える句で8年の成果を見せなくてはと臨んだが一般撰にも入らず。8年の間進歩が無かったと証明させられた結果となってしまいました。私が頂いたのは
YSTさんの梅雨冷え。貼り薬が肩や腰の痛みが梅雨冷えに利いていると思えました。
さくらんぼはおもしろい句が多く票が分かれたと思われますが、私が頂いたのは
NOTさんの姉妹。兄弟ではないのが、さくらんぼらしくて良いと思いました。
当期雑詠は三句共、先生好みの句を揃え、狙い通り先生の選を頂きました。それは酒の句と山の句です。
居酒屋の 〆に頂く 豆の飯
これは吉田類の酒場放浪記を見てて、思い付いた句。
雪渓の 風に揺らぎし 栂桜
三ノ沢の雪渓の脇を登って行って出合った栂桜です。栂桜は図鑑には中部山岳以北の高山に植する高山植物とあり、これに大山で出合えたという感激を句にせざるおえませんでした。
赤テープ 目がけ薮漕ぐ 登山かな
5月に道後山に初めて持丸登山口から登ったのですが、余り登る人が居ないのか、頂上近くまで薮漕ぎに悩まされました。頼るのは木の枝に結ばれた赤テープとスマホのGPS。この句は先生しか採らないだろうなと思ってましたが、予想通りでした。私が頂いた当期雑詠の句は5句。
YSTさんの夏座敷。今日の特選となった一句。小生の他の句会で詠んだ句に近いが、上五の風情が断然良い!
DTTさんの風鈴を耳だけではなく他の五感で感じた句。俳句はできるfだけ複数の感覚で表現するのが良いようだ。
IOTさんの船芝居。十年に一度の松江の船神事を詠んだ句で、私一人頂きました。
HDYさんの曝書。曝書は小生の最初の日本海俳壇一席の句で、大切にしたい物を取っておきたい気持ちは同じです。
先生の不如帰。先生らしいスケールと勢いのある一句に惚れました。
採らなかったUFOさんの句。本日の特選となった理由が下五。私が採らなかった理由は三段切れと下五。ん~ん!
今回より子育て中のママが参加。園児の様子を詠む句に皆ほっこり。メンバーの平均年齢も下がり、益々楽しい句会になって行きそうです。
上京初日 ― 2019/07/04
今年の7月7日は私が最初に勤め16年間お世話になった会社が創立百年を迎える。その東京の事務所のOBが記念の同窓会を開くというので参加する事にしました。何故二日も前に上京するのかというと、今日高校同期生の定例会があるからだ。上京するからには16年居たのに一度も行った事が無い所の行って見ようと今回選んだのが歌舞伎座。
歌舞伎座の地下は地下鉄の駅と直結。改札を出ると異次元の空間が現れます。
今日の出し物は以下の通り。全てを見るつもりは無いので三幕と四幕の幕見席を購入。
席は最上階の一番後ろの自由席。しかし、椅子席は一幕から見ている人で満席のため2時間半の立ち見となりました。
今日から三泊する宿は浅草橋駅の近くのベルモントホテル。今まで定宿にしてたところに比べ、幹線道路から少し離れていて車の騒音で目覚める事はありませんでした。
上京二日目 ― 2019/07/05
ホテルの近くは昔の色街、柳橋。直ぐ近くに柳橋という橋があるので見に行きました。橋の袂に柳が茂りその脇に小松屋という佃煮屋さん。橋の下は神田川です。
散策していると小さな神社が点在してます。これは此葉稲荷神社。輪くぐりの輪が小さく反ってご利益がありそうな気になります。
浅草橋より末広町に向かって歩いている途中見かけた銭湯。東京の下町ならではですね。
今日の目的はこれまた行った事が無い寄席。その前の腹ごしらえに選んだのが、食べログの東京都の丼ものランチNo.1の鳥つね。開店前に30人以上の行列ですが、開店と同時に全員着席。その後、行った方が良さそうでした。
頂いたのは上親子丼 1,400円。外人らしき人達は特上を頼む人達が多かった様ですが、見た目は器が異なるだけで、中身の差は分かりません。薄味で肉は存在感が無いほど柔らかく、親子丼のイメージが変わりました。
寄席は鈴本演芸場で入場料は2,800円。12時半開演で16時半まで前座から酉まで4時間、笑いの話術を楽しみました。
上京最終日 ― 2019/07/07
昨日は会社の同窓会で正午から4時半まで二次会を含めた酒宴。ホテルで少し休んだ後、夕食をとりに出かけました。浅草橋には食べログのラーメンランキング20位以内の店が2軒ありますが、そこには行かず、選んだのが浅草橋の町中華の老舗、水新菜館の人気メニューの熱々あんかけ焼きそばです。900円で中華を楽しめました。
飛行機に乗る前の午前中の時間潰しに選んだのは上野で入った事の無かった国立科学博物館。65歳以上は無料で入れるのが良い。日曜日とあって外国人だけではなく日本人も親子連れの多い事。割と速足で周ったのですが、直ぐに予定の時刻となってしまいました。
お昼は上野から羽田までの間にある中華そば屋(ラーメンでは無い)と決めて行ったのが、穴守稲荷駅の近くの中華そばさとう。頼んだのが中華そば大盛りの煮卵入り。懐かしい東京の中華そばの味です。米子と変わらない800円とは嬉しい。
帰路の飛行機はずっと雲海の上。米子が近付いた頃、左手に雲の中から黒い岩峰が。よく見ると大山の北壁です。
通算二百句達成 ― 2019/07/09
今朝の日本海俳壇に下記の句が入選し、通算日本海俳壇の入選が通算二百句となりました。
椋誠一朗選 大将の 青き頭や 夏料理
ここで過去の入選句を振り返ってみたいと思います。
一句目 2011年3月29日 美柑みつはる選 春を待つ姪の御点前うけにけり
50句目 2014年7月8日 椋誠一朗選 付文を忍ばす蛍袋かな
百句目 2016年6月28日 椋誠一朗選 名瀑を猿と眺めし神の庭
150句目 2018年1月23日 椋誠一朗選 リヤカーの並びし路地や年の市
何と記念入選句の選者は全て椋誠一朗先生です。巡り合わせでしょうか?こうなれば次の250句目も!
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