欅句会 2018.072018/07/03

 7月の兼題は火取虫と夏木。この時期、スナックを訪ねると看板の灯に火取虫が集ってる。何か己もその仲間かと自虐の気持ちになる。

       ネオン街 寄り道したる 火取虫

 何故か、そういうところには縁の何さそうな二人に採って頂きました。私が頂いたのはYWHさんのコンビニに集う火取虫。行くところは異なっていても、客の心根は案外同じかもしれません。

 放牧されている乳牛が観光客から離れた場所に固まって座っていた。その場所は大きな木の下です。牛も休みたい時は木陰が良いらしい。

       ホルンスタイン 午睡に集う 大夏木

 誰も、男の句だとは思わなかったようだ。名乗りを挙げた時、意外性を感じた時の声が聞こえました。4人の女性の方に採って頂きました。私が頂いたのは先生の力瘤。相撲取りが地方巡業で豆力士を両腕にぶら下げて振り回している姿と、大夏木の姿が重なりました。

 当期雑詠で採って頂いたのは、梅雨晴れの日、空気が澄んでいたので城山に登ったのですが、隠岐は見えるのに大山は雲にすっぽりと覆われてました。

       隠岐見せて 大山隠す 梅雨の晴

 季語でいうと五月晴を使うのが本筋でしょうが、現代では初夏の爽やかな晴天と思う人が多いので、敢えて傍題の梅雨晴を使い、先生を含め5人の方に採って頂きました。

 日本料理の店に食べに行く事はほとんどないが、食べ歩きの番組はよく見る。老舗の料理長の頭は禿か坊主が多い気がする。

       大将の 剃りし頭や 夏料理

 先生を含め4人の方に採って頂きました。合計15点は昨年の2月以来の好成績。しかし、特選は昨年の4月以来ご無沙汰です。

 私が頂いた当期雑詠の句は
  先生の縦走路での雷。その緊迫感が伝わり、今日一番の高得点だったのでは。
  SNIさんの風鈴はその呼称と場所が良い。何故か先生以外の男から支持で、東京在住の方の句と思った様です。
  MUJさんの嫁が島は長雨が続くと心配になる句ですが、斐伊川・神戸川治水事業がほぼ完成した今となっては、もう見られない景色になったのではなかろうか。
  NOTさんの西陣は選句の時は織物と思ってましたが、改めて読み直すと場所かな。採ったUFOさんはどっちかな?
  SNIさんのサングラスは頂いたのは私一人ですが、リズム感が良いし、内容が滑稽である。

追記:今朝の日本海俳壇に下記の句が入選しました。

       遠藤裕子選       新緑に 包まれ消ゆる 石畳


 5月の大山吟行で詠んだ句です。遠藤裕子の選はこれで11連敗の後、3連勝。何とか、連勝を伸ばしたいものです。

豪雨災害2018/07/10

 昨日、平年よりも十日以上早く梅雨明けした。6月は雨が少なく、梅雨明け前に帳尻を合わせる様な雨が降るのではと杞憂してましたが、その通りになってしまった。平成に入って初めての死者百人を超す豪雨災害である。


 その前は昭和58年の島根県豪雨災害である。この年の6月、私は橋梁メーカーより松江の建設コンサルタントに転職した。その2ヶ月後に災害が発生したわけだ。調査のため災害直後の生々しい姿を見ただけに、私自身は地震より雨による土砂災害の方が身近で恐ろしいと思ってます。


 それから1年余り、戦場の様な感じの職場となり、連日連夜の長時間労働が続いた。今思うと、過労死する人が出なかったのが不思議な位です。


 私が主に担当したのが、真ん中の写真の右側の通りで、濁流にのみ込まれそうになっている橋の架け替えです。炎天の中、現場に通いましたが、泥水が乾いて砂ぼこりとなって舞い上がり、タオルで鼻と口を塞いで仕事をしてたのを思い出します。そんな中、当時はボランティアなどなく、被災者の方々は家族だけで、細々と家の片付けをされてました。
 今回の被災者の皆様、猛暑の中、大変でしょうが、何とか乗り切って下さい。

合歓の花2018/07/16

 家内が大山と棚田と合歓の花を見たいと言ったが、今月末まで高温が続くので、大山の頂部から雲が消えるのはまだ、先だ。それより、合歓の花の時期が終わってしまう。そう判断して御机の棚田に出かけました。



 狙ってた合歓の木は盛りが過ぎてました。どうも、この木は他の合歓の木よりも花の時期が早い様だ。


 その他の合歓の木は今が盛りですが、写真映えのする背景のある木は見つかりません。

合歓の花

 帰路、南大山大橋を少し下った辺りで、家内が停めてと言うので、停めると小さな蓮田がありました。


 花の種類は一種類でしたが、


 あまり、蓮の花を見る機会の無かった、家内にとっては充分だったようです。


梅雨明け十日2018/07/20

 梅雨明け十日過ぎましたが、全く雨の降る気配がありません。その前は天の水瓶をひっくり返した様な豪雨。どうやら、今月一杯雨は期待できそうにもありません。異変はこのブログ「朗然の徒然」にも起きました。


 なんと、昨日のアクセスランキングにTop10 入り。たぶん、この猛暑で人のプログなど見る人が大幅に減ったからではないかと思いますが、2年半ぶりの珍事ですので、報告させて頂きます。

莢豌豆2018/07/24

 今朝の日本海俳壇に下記の句が一席で入選しました。

       佐藤夫雨子選       莢豌豆 筋取り合うて 仲直り

 選者より次の選評を頂きました。嫁姑であろうか姉妹であろうか、諍(イサカ)いは近しければ近しいほど、よくあるもの。それも莢豌豆(サヤエンドウ)の筋を取り合うことで仲直りができるというのも麗(ウルワ)しい微笑(ホホエ)ましい間柄である。と
 日本海俳壇の一席入選は四度目で一年と九カ月ぶり。これで、現在の選者四人全員より一度づつ一席を頂いた事になりました。

 4日前にアサブロ アクセスランキング Top10入りしたと伝えましたが、今日で5日連続、しかもここ三日間はTop5入りです。原因はさっぱり解りませんが、多くの皆様にアクセスして頂いた事に感謝感激です m(_ _)m