欅句会 2018.05 ― 2018/05/08
今月のの欅句会は大山寺周辺で吟行。五月にここで吟行を行うのはこれで5回目。同じ場所で同じ季節の光景を詠む。凡人の小生はネタが尽きかけているが、先生にとっては教え子の成長の具合を見る良い機会なのだろう。5句出句したうち点が入ったのは三句。
新緑に 包まれ消ゆる 石畳
最初中七を 「吸い込まれたる」 としたが、ネットで類想がないかと検索して見ると、一昨年のホトトギスに
新緑に吸い込まれゆく主翼かな 稲畑廣太郎
というのがあり直したのだが、やはり、先生を始めホトトギスを取っている方々には採って頂けませんでした。
私はこの光景を先生の選にも入った 「水音の美し」 と詠まれたSNIさん句を頂きました。
皆で金門に行き、北壁を望むのだが景色にみとれて句が出ない。金門の岩を見ると所々に赤くダイセンミツバツツジが咲いているのに気付き
金門の 岩に根下す 躑躅かな
先生の他お二人の方に採って頂きました。しかも句敵に採ってもらえるとは、なお嬉し。
参道に修験者姿の方が法螺貝を携えて上がって来ました。それを見て大山寺の歴史を振り返り
僧兵の 足跡覆う 杉落葉
お二人の方に採って頂きましたが、修験者の後ろ姿を見て句敵の詠んだ句は面白く、先生の他に私を含め三人が頂きました。完敗です。その写真、撮っておけば良かった。
お昼は山楽荘の精進山菜料理。この写真のほかに
山菜の天婦羅と赤米の吸物が付きました。現役を離れて10年以上、胃が小さくなったのか、これで満腹。眠くなってしまいました。この後の句作りが辛い!
追記:今朝の日本海俳壇に下記の句が入選しました。
遠藤裕子選 休耕の 田畑彩る チューリップ
何と、裕子先生の選に入るのは丸一年ぶりです。この句は昨年の4月の句会の句ですが、これでこの時出句した5句の内4句が活字となりました。
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