欅句会 2017.102017/10/03

 欅句会十月の兼題は蜻蛉と葡萄。身近な様で、いや身近過ぎて結構難しい。家内と伯耆町丸山の大成池に行った時、蜻蛉が水面を二回程跳ねていた。捕食なのか産卵なのか判らないが、それを見て浮かんだのが

       水面を ホップステップ 蜻蛉かな

 先生を含め二人の方に採って頂きました。私が頂いたのはYSTさんの実りの田と赤蜻蛉のコラボの句。季重なりになりかねないテーマを別の表現で表したのが良い。
 そして、NYNさんのトンボと過ごした何気ない一時を詠んだ句。その何気なさに小さな幸せを感じます。

 40年以上前の事ですが、会社の旅行で山梨にぶどう狩り行った事がある。鋏を持ってぶどう棚の下に入ると、意外と低く中腰で歩かざるおえない。その様子を

       手に挟 足は蟹股 葡萄狩

 他にも中腰で疲れたという句も有り、票が割れてか、2点止りでした。私が頂いたのはNYNさんの句で葡萄狩りもそうですが、観光果樹園は採り放題、食べ放題と言っても食べられなければ土産として買わねばならない。そうなると切り取る果実の選別は慎重にならざるおえない。そんな迷いをしたためた句でした。
 そして、中東の戦場で育つ葡萄を詠んだ句。NKMさんでないと詠めない句でした。

 当期雑詠で採って頂いた句は、道後山の山頂近くに大池と言うがありますが、鈩製鉄の鉋流しの跡と言われています。池の周りでアケボノソウを始め様々な野花が咲いてました。

       鈩跡 花野となりし 道後山



 先生を始め三人の方に採って頂きました。私が選句した当期雑詠は何れも何気ない光景です。

 NYNさんの秋の暮。小学校の時、分数の計算が時間内に終わらなくて帰れなかった事を思い出させてくれました。
 SNIさんの案山子。そんな案山子もありそうな。
 HDYさんの秋の蚊。嫌われ者もこんな風に詠まれると愛おしい。