欅句会 2017.012017/01/10

 平成29年欅句会の初句会の兼題は雪と寒卵。難しいと言われる季語の雪月花の一つだ。何れも二音。自由に使える言葉が15音も有り、返って難しい。私がもう一度味わいたいと思っているものに雪の匂いがある。何故か都会から雪のない故郷に帰省して朝目覚めた時、雪の匂いに気が付くのだ。雪国に住み着いて30年以上経ち鼻が慣れたのか、それとも家の気密性が高くなったのか、とんと感じなくなってしまった。

       帰省して 雪の匂いに 目覚めけり

 先生もその思いがあるのか本日の特選3句の一句に選ばれた。ただ、後でNGTさんの季重なりと指摘があり、帰郷してと直された。私が頂いた雪はIOTさんの雪の稜線を詠んだ句。FBに雪山の大山に登った人の投稿写真景色そのものでした。
 KDSさんの靴跡は雪の早朝の景色が脳裏に浮かびます。

 卵は現在季節を問わず安く手に入るが、昔の鶏の産卵期は冬だったので、昔高価だった卵も冬は庶民でも手に入れ易かったので寒卵という季語がうまれたそうだ。そう言えば、子供の頃食糧難だった時、各家庭に鶏小屋があり、寒い朝、卵を産んでないかと探しに行った覚えがある。見付けて拾い上げるとまだ温もりが残って居た。

       温もりを 鶏舎で拾ふ 寒卵

 先生も同年なので同じ思い出があるのか、これも本日の特選3句の一句に選ばれた。私が頂いた寒卵はこれもIOTさんの昔は病気でないと食べられなかった卵を思い出させる句でした。

 当期雑詠で採って頂いたのは

       満中陰 終へて日の射す 冬至かな

 姉の四十九日は年末に当たったため一週間早めた結果、冬至に重なった。法要が終わり精進落としの部屋に入ると窓から日差しが奥まで差し込んでいて、明るい気持ちにさせられ浮かんだ一句です。

       猿回し 郷里生まれの 猿と聞き

 昨年、地方新聞に米子の湊山公園で生まれた猿が米子で凱旋公演をしたという記事が載っていました。私も20年以上前の事ですが、湊山公園で凱旋公演の猿回しがあると聞き出かけた覚えがあります。写真はその時のものです。



 私が頂いた当期雑詠の句は
  IOTさんの箱根駅伝の句。季語と相まって日本の伝統を後世に襷を渡すように繋いでいく思いがあります。
  NOTさんの年酒は確かに私も新婚の頃、嫁の実家に新年の挨拶に行った時、そうさせられました。
  DTTさんの年忘はリズム感が年末のあわただしさと重なって小気味よい。

 最後に今朝の日本海俳壇に下記の句が入選していました。

     野田哲夫選     見慣れたる 景色に祈る 初日の出

 2年前の欅句会で高点を頂いた句です。またもや、野田先生には過去の句を拾って頂きました。

追記:下記の俳誌のサロンというサイトのトップページに中村先生の句が載ってました。
http://www.haisi.com/