欅句会 2016.102016/10/04

 毎月第一火曜日は欅句会の日であるが、本日はその後に小生の日本海俳壇百句入選のお祝いをしてくれるという。それを祝うかのように、今朝の日本海俳壇に下記の句が入選しました。

     野田哲夫選     廃線の 跡に二列の 曼珠沙華

 句会の兼題は霧と芋。本格的な霧のシーズンはまだ早いので、過去の景色を思いだして

       霧襖 鈩の谷を 閉ざしをり

 これからの季節、日野川沿いの道を上って行くと、突然前方に巨大なダムに出くわす事がある。ダムと思ったそれは霧で谷の入口を塞いでいる。日野川上流域は過って鈩製鉄の盛んであった地域である。先生を始め3名の方に採って頂きました。

 季語でいう芋は里芋で、芋なら何でも良い訳ではない。何れにしても私は料理したものしか目にする事はない。里芋の料理と言えば煮ころがし。それに合う酒は上品な酒ではない。

       地酒呑む つまみは芋の 煮ころがし

 先生を始め5人の方に採って頂きました。

 当期雑詠で採って頂いたのは、

       秋場所や 鬱憤晴らせし 豪栄道

 私の句と見え見えなのでか、採って頂いたのは先生だけでした。後で気付いたのですが、なんと今回は兼題の句を一句も頂いてなかった。だいたい、一句以上頂く事にしていたのに、後の宴会に気がそぞろで失念してしまった様だ。私自身は二句づつ出したのに。従って私が頂いた当期雑詠の句は7句。

 FWJさんの秋桜は同じ高さでないコスモスの咲き具合を動詞を使って表現された事が良かった。
 Guriさんの稲架は一見短歌と見間違えるような16文字の五七五。私は字数の少ない句の方が好みなのですが、内容に惚れました。
 NOTさんの葡萄は女性ならではの一句。男には詠めない句には魅かれます。
 UFOさんの女郎花は下五の言葉に妄想が広がります。
 SENさんの秋の蠅は面白いと思って頂きましたが、作者の容姿とのギャップが更に面白くさせています。
 OTAさんの虫の声はそんな事言い合いながらする料理はたのしいだろうなと思いました。
 私を祝う句が二句出された。少なくとも一句は選ばねばと頂いたのはHBMさんの句。難しい言葉でなかったのが良い。

 句会の後、送迎バスでガンバリウスに向かい、地ビール飲み放題の宴会。そして、乾杯の後、想定外の出来事が!


 何と、💐花束贈呈です!一変に酔いが回り、胸がいっぱいになってしまいました。