欅句会 2016.062016/06/07

 6月の兼題は初鰹と桐の花。鰹は家内が好みではないので最近、我家の食卓に現れない。30年前、私の方が権力が強かった頃は家内がタタキを作ってくれていたのですが、今は居酒屋で頼むしかない。さあ食うぞと

       ワイシャツの 袖捲り上げ 初鰹

ですが、採って頂いたIOTさんは魚屋さんか居酒屋さんの大将の事を思われた様でした。私が頂いた初鰹は
 TGSさんの俎板。削り直すなんて発想は最近の主婦には思いもよらぬ事。
 KKTさんの飼い猫にも食べさすなんて、逆に妻を質屋入れてでも食べたかった世代には思いもよらぬ事。

 桐の花は先月の吟行で車中より眺めただけで、最近、近くで見かけなくなった気がする。桐と言えば桐の箪笥で、娘の成長と重なるイメージがあり、娘の居ない私には想像句とならざるおえず、2句作ったが完敗であった。頂いたのは
 IOTさんの良縁。私も娘が居たら、桐を植えてそれを願ったかもしれない。

 当期雑詠で採って頂いたのは

       名瀑を 猿と眺めん 神の庭

神庭の滝

 実際に見たのは春ですが、滝は夏の季語で傍題にも飛瀑はあるが名瀑は無い。先生が採るか採らないか試しに出してみた。結果は先生しか採らなかったが、良しとするか。私が頂いた当期雑詠の句は
 先生の朴の花。地名がこれ程良く利いた句は一寸ないだろう。
 FHJさんの蛍は光では無く、匂いに焦点を当てた所がユニーク。
 HDYさんの植田に映る雲の表現が良い。
 IOTさんの早苗は今日の特選に選ばれたが、手植えの田植えをよく観察されて表現された句であった。 

 今回は久し振りの低得点でした。5月は好天気に恵まれたのに、塗装工事と同期生会の出し物の学芸会の稽古が全てだったので仕方がないかな。6月1日に同期生会は盛会の元に終わり、半年間に及ぶ稽古から解放されたのですが、1週間経った今、まだ虚脱状態が続いている。小学校以来の学芸会であったが、こんなにエネルギーを使うものとは思わなかった。

 最後に、今朝の日本海俳壇に入選した句を

       田も畑も 潤む卯の花 下しかな

 先月の吟行で特選を頂いた句です。