欅句会 2015.032015/03/03

 兼題は卒業と啓蟄。卒業なんて50年近く前の事。忘れてしまって出来るものかと思ったのですが、作り始めると昨日の事の様に思い出し、何句か出来てしまった。その内の一句を選んで出句した。

       赤点も 下駄履かせられ 卒業す

 我々の世代は授業料が高騰し始めた頃で、後には団塊の世代が控えていた。安い授業料の学生はさっさと卒業させ、高い授業料の学生を入れた方が得策とばかり、余程の事が無い限り卒業させられ気がする。句会に来ている人はほとんどまともに卒業したらしく、一点でした。
 私が頂いた卒業の句は二句で、何方も小学校を詠んだものと思われるが、一つはHBMさんの卒業写真。もう一つはIOTさんの過疎の村。何方の句も懐かしさが込み上げて来る様な句でした。

 啓蟄は取り合わせで行くしかないと思い、冒険してみました。

       啓蟄や 納戸の奥に 春画あり


 終活で実家の小道具や本を整理しているのだが、押入れの奥に春画の画集を見付けた。姉に聞いてみると父が航海の徒然に模写したものらしい。本物を見た事はないが、素人目には判らない。父と祖父の絵心のDNAが私にはまったく伝わらなかったのが無念だ。春画を詠んだので女性からは無視されるだろうと思ってたが、先生を含む男性二人と女性一人に採って頂きました。然も女性からは選評まで頂きました (^o^)
 私が頂いた啓蟄の句はUFOさんの虫の名を並べた句。そのユニークさに女性の句とは思わなかった。

 当期雑詠で採って頂いたのは二句。一つは卒業で50年近く前の事を思い出していたら、和服の女性とデートしてた時の光景を思い出し

       雛市や 逸れし人の 後ろ帯

 もっとも当時は横顔しか見ておらず、どんな帯してたか、まったく覚えてませんが。

 後の一句は歳時記をみてたら片栗の花は二月の季語で、万葉集では堅香子(カタカゴ)と呼ばれていたと知り

       かたかごや 大垂髪を 吹かれおり

堅香子の花

 片栗の可憐な花弁を見ていると、雛人形の御姫様の髪型、大垂髪(オスベラカシ)に見えて来て、それなら片栗より堅香子の方が相応しい。しかし、歳時記は平仮名で書いてあるので平仮名にしましたが、苦労のかいなく二つとも一点止まり。

 私が頂いた当期雑詠の句はUFOさんの二月。UFOさんの見た橋は何所の橋だろう。私は伯太川に架かる橋を思い浮かべたのだが。
 先生の帰雁は12点の高点。今日の出席者の7割が評価したのだ。全国紙に載るのが楽しみ!
 MSTさんの佐保姫は私しか採らなかったのですが、MSTさんの見た寝釈迦山は阿蘇だろうか、嵩山だろうか?
 たぁさんの桜餅はそれを見詰める表情の表現が何とも言えません (^_^)