欅句会 2014.072014/07/01

 7月の兼題は滝とマンゴー。雪月花と同じで二音の季語の句は難しい。難しついでに、あまり詠まれた事の無い滝口で挑戦してみる事にした。小さな滝は兎も角、落差の大きい滝の滝口に立てる機会はそうあるものでは無い。この近くでは船上山の雄滝は落差 109mで滝口に立っても滝は見られない。川がそのまま空に吸い込まれている様に思える。

      滝口や 空に飲まるる 川の水

 この光景を思い浮かべる人は居ないだろうなと思っては居たが、それでも一人の方に採って頂きました。私が頂いたのはIOTさんの瀧音が地響きの様に聞こえる事を詠んだ句。先生の撰にも選ばれてました。

 マンゴーは食べた記憶がないので、私の句は論外。頂いたのはYSTさんの三枚おろしにしたという句。皆さんの意見では三枚おろしにしないと切れないそうだ。

 雑詠の三句は全て採って頂きました。まず、御机の棚田の先に大山が見える光景を

      青田風 棚田吹き抜け 神の峰

棚田の青田

一人でしたが、良きライバルに採って頂いたのが嬉しい (^o^)v


 今年も我が家の庭は捩り花に占拠されてます。捩り花じっと見ていると体操の捻り技に見えてきました。それを句にしようと悩んだのですが、妙案が浮かばず種目を変えて

      飛び込みの 連続写真 捩り花



先生の他に二人の方に採って頂きました。

 先日、大神山神社奥宮に参った時、参道の石畳の両側に咲くエゾアジサイが綺麗であった。雨は降っていなかったが

      額の花 小雨に煙る 石畳


二人の方に採って頂きました。

 雑詠で私が頂いたのは、松江から初参加の方の昼寝の句。にやっとする句では今日一番。
 たぁさんの五月闇は何もする気になれない雨の日の様子を良く表していた。
 DTTさんの梅雨の宵は今日出た句の中で一番艶があり頂きました。
 TGSさんのあじさいは季重なりの句でしたが、リズム感が良く平松愛理さんの歌を思い出し、私一人でしたが、頂きました。もっと若い人の句と思ってたのに作者を知ってびっくり!
 NYNさんの蛍は亡くなった人が帰って来たと思わせる句で先生も採っておられた。

 番外は今日の日本海俳壇に入選した句。

      並木道 縫っては返す 夏燕

 

 雨上がりの家の近くの並木道を燕がドリフト走行の様に木々を縫うように飛んではターンを繰り返してる様子を詠んでみました。今年は何時もより燕が多い気がしますが、皆様の所では如何ですか?